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8th
November
2010

国内マーケットトレンド(2010/11/1-11/5):幻冬舎のMBO の背景について

先週の国内株式市場は3日間続伸し、金曜日の日経平均株価終値は前週末比+4.6%の9625円99銭となった。

MBOによる株式公開買い付けを発表した幻冬舎(7843)の株価が大幅上昇し、前週末比+49.9%となった。
公開買付者は株式会社TKホールディングスという会社で、幻冬舎の見城社長が100%の株式を保有する会社である。公開買付者の提示する買付価格は1株22万円であり、発表前日の終値146500円に対して50.2%のプレミアムを加えた価格となっている。
幻冬舎の時価総額が約78億8000万円であるところ、買付代金が最大で約60億3800万円となっているのは、同社が発行済株式総数の約24%に相当する自己株式を保有しているためである。

公開会社のMBOが実施される際には、買付価格の水準について議論されることが多い。
参考までに、買付価格22万円をいくつかの観点から検証した。尚、試算に当たっては自己株式を控除している。

(1)  今期予想当期利益に対する倍率(PER)は7.6倍
(2)  株主資本に対する倍率(PBR)は0.6倍
(3)  過去1年の株価終値の平均に対するプレミアムは47.0%

同社が上場しているジャスダックの平均予想PERは約12.6倍、平均PBRは約1.1倍である。同社の過去1年間の平均株価に対して47.0%のプレミアムを払ってなお、今回の買付価格はジャスダックの平均値に対して低い水準となっている。
これは、買付価格の水準が妥当であるかどうかの議論とは別に、同社の株価が過去1年間、市場平均に比べて割安に放置されてきたことを意味している。
出版不況といわれる事業環境のなかで、2003年1月の上場以降の同社の業績を顧みると、売上高は概ね右肩上がりで成長しており、また、営業利益や当期利益は多少の変動があるものの赤字に転落したことがない。さらに、株価が低迷しはじめた2007年頃から自己株式取得を随時実施してきた結果、発行済株式総数の24%まで積み上がっているので、株主還元についても十分な配慮をしていたと言える。
しかしながら、安定的な業績推移や株主還元への対応も十分に株価に反映されてこなかったというのも事実である。同社の発表によるMBOへの意思決定の説明のなかに、上場を維持の実務負担への疑義が述べられているが、株価低迷というのも動機の一つではないかと推察される。
同社の6月末の現金及び現金等価物は約50億円であるので、買付のために最大60億円の借り入れをしてMBOを実行することは、現経営陣にとって経済合理性のある施策と言える。

好調な中間決算を発表したディー・エヌ・エー(2432)の株価が急騰し、前週末比+12.5%となった。4-9月の連結営業利益256億円は前年同期の4.1倍の水準。今後の課金収入の拡大及び海外展開の具体化に対する期待感が買い材料となった。

1st
November
2010

グローバルマーケットトレンド(2010/10/25-10/29):加入者減少も売上が増加したComcastの株価が上昇

先週のグローバルの株式市場は、方向感に欠ける展開となり、S&P500指数は前週末比+0.0%の1183.26ポイントとなった。

米国大手ケーブルテレビのComcast Corp.が第3四半期決算を発表した。純利益は前年同期比8.2%減となったものの、売上高は同7.2%の増加、営業利益は同14.2%と好調な決算となり、決算発表後の同社の株価は上昇し年初来高値を更新する展開となった。
好調な決算とはいえ、加入者数に関しては引き続き厳しい状況が明らかとなった。第3四半期だけでビデオ視聴の加入者数は27万5000人減少し、年初来の減少数は62万2000人に達した。同社によるアナリストに向けたカンファレンスコールでは、加入者数減少の第一の要因を厳しい経済環境であると説明しているが、これは同社の事業基盤が景気に左右されやすいことを示唆している。また、アナリストの中には、Netflixなどによるネット配信サービスがケーブルテレビの代替となる可能性を指摘する声もあり、加入者の獲得(あるいは引き留め)をめぐっては引き続き厳しい競争環境になることが想定される。

このところ毎週のように上場来最高値の更新を繰り返すNetflixは、株式市場における注目度が高く、主要事業のDVDレンタルではなくデジタル配信の企業として参照されることも多い。このことは、市場からのバリエーションにも反映されており、Netflixの予想株価収益率(PER)は、DVDレンタルで同業のRedbox社を傘下に持つCoinstar Inc.よりも、ネット企業Amazon.comに近くなっている。

                              予想株価収益率

Netflix                              57.3倍
Amazon.com                     49.3倍
Coinstar                             27.4倍
Comcast                               16.4倍
Time Warner Cable          16.4倍

先月、連邦倒産法第11章(Chapter 11)に基づく申請を行ったBlockbuster Inc.がニューヨーク州南地区破産裁判所より125百万ドルのDIPファイナンスに関する承認を得たとの声明を発表した。また同裁判所は、仕入先である映画スタジオやゲーム会社に対する債務の支払い認可したため、Blockbuster Inc.は引き続き映画やゲームソフトのレンタル事業を行うことが可能となり、約1ヵ月で再建へ向けた第一歩を踏み出すこととなった。

1st
November
2010

国内マーケットトレンド(2010/10/25-10/29):提携を発表した角川グループとドワンゴの株価が堅調

先週の国内株式市場は、引き続き円高傾向が嫌気され、金曜日の日経平均株価終値は前週末比-2.4%の9202円45銭と下落基調で推移した。

国内株式市場が低迷する一方で、国内MEC企業関連の株価は決算発表を受けて前週に引き続き上昇した。

27日に第2四半期決算を発表した角川グループホールディングス(9477)の株価が上昇。
上期の営業利益は前年同期比+7.4%増の24億8700万円となった。また、決算発表前後にコンテンツ配信プラットフォーム「Book☆Walker」の導入やドワンゴ(3715)との業務提携が発表された。同社の出版事業と下期以降のコンテンツ配信関連の収益成長が見込まれるものの、通期の業績予想の上方修正がなされなかったため、市場では保守的な計画であるとの見方もある。 

ドワンゴは28日に2010年9月期の連結業績予想を上方修正したことが好感されて株価が上昇し、前週末比+5.4%となった。モバイル事業において、着うたフルサイトを中心に月額有料会員数が順調に推移したほか、ポータル事業において「ニコニコ動画」のプレミアム会員数が100万人を突破するなど有料会員収入が順調に推移した。

第2四半期決算と同時に発行済み株式総数の約5.2%に相当する株式または上限1,000億円の自己株式取得を発表したKDDI(9433)の株価が大幅に上昇し、前週末比+6.6%となった。スマートフォンの出遅れで同業他社に比較してアンダーパフォームの継続していた同社による株主還元へのコミットメントが市場から評価され、売買高を伴いながらの上昇となった。

29日、世界最大のSNSサイト、米フェースブックとの提携が報じられたミクシィ(2121)が急上昇し、株価は前週末比+10.2%となった。約5億人の利用者を持つフェースブックと提携したことで業績拡大への期待感が高まった模様。

22日に第三者割当増資による資本増強を発表したティー・ワイ・オー(4358)の株価が大幅高となった。本増資に伴い発行される新株の株式数は26,531,000株で、増資前の発行済み株式総数33,205,930株の約80%に相当し大規模な希薄化が生じるものの、株価は上昇に転じた。発行価格が増資発表直前の終値に対して25.64%のプレミアムであること、および今回の増資により財務基盤の強化が期待されることが株価上昇の背景にあると考えられる。今後増資による資金を戦略的に活用できるかに市場の注目が集まるだろう。

25th
October
2010

グローバルマーケットトレンド(2010/10/18-10/22):市場予想を上回る成長を見せたBaiduの決算

先週のグローバルの株式市場は、企業決算の底堅さを好感する買いに支えられS&P500指数は前週末比+0.6%の1183.08ポイントとなった。

第3四半期決算を発表したBaidu Inc.の株価は年初来高値を更新し、前週末比+8.7%となった。第3四半期売上は前年同期に比べ76%増加し、22.6億元(約2892億円)となり、また、当期利益は前年同期の2倍以上の10億元(約128億円)に達し、市場予想を上回った。顧客層と顧客当たりの収入(ARPU)の両方が順調に増加したことが売上の大幅な成長につながった。
参考までにCNNIC(中国インターネットネットワーク情報センター)によれば、6月末における中国のインターネット人口は4億2000万人であり、中国のネット検索市場における同社のシェアが80%に達していることを勘案すると、同社のサービスを利用する人口は3億3600万人程度と試算される。
Baidu Inc.は、この圧倒的な数のユーザー(しかもその数はまだ増加している)に対してあらゆるサービスをワンストップで提供するBox Computingというコンセプトを事業戦略の柱としている。ユーザーが検索ボックスの中にキーワードを入力すれば、単純にWebページの検索結果を表示させるだけでなく、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツ(ニュース、動画、ゲーム、ショッピングなど)を自動的に提供し、最終的にそれらを収益化することを企図している。
19日に正式発表された楽天との合弁会社もこのBox Computing戦略上にあり、EC事業がいつの時点で収益化するかについて市場では注目を集めている。

Netflix Inc.が再び上場来最高値を更新した。20日に加入者数の急増を背景として、第3四半期の当期利益が前年同期比26%増加したと発表したことから、翌日の株価は12.7%上昇した。
第3四半期だけで加入者数は193万人増加し、9月末時点での加入者数は1690万人に到達した。
同社は2010年末の想定加入者数を従来の1850万人から1970万人に引き上げた。同社をカバーするアナリストの間では「買い」と「売り」の推奨が拮抗しており、「現在の株価が高すぎる水準にある」との声も聞かれる。しかしながら、市場では会社の想定をこえるスピードで増加する加入者数を好材料として買い注文が集まった模様である。引き続き2010年末の加入者数が注目される。

25th
October
2010

国内マーケットトレンド(2010/10/18-10/22):返品率の低下による業績予想上方修正の幻冬舎が上昇

先週の国内株式市場は、20日の中国の利上げ決定報道を受けて大幅に下落した後は軟調に推移
し、金曜日の日経平均株価終値は前週末比-0.8%の9426円71銭となった。

幻冬舎(7843)は19日に2011年3月期の上方修正を発表したことが好感されて株価は一時大幅上昇した。売上高は123億円(前回予想比2.5%増)、営業利益は16億円(同14.3%増)に上方修正した。
書籍事業において新刊と重版が好調に推移し、返品率が大幅に低下したことにより従来予想を上回る見通しとなった。

KDDI(9433)はauブランドのスマートフォンとして4日に発表していたIS03(シャープ製)を含め計4機種を発表した。出遅れ感のあったスマートフォンの分野での巻き返しが期待され、同業のNTTドコモ(9437)やソフトバンク(9984)が株価を下げるなか、同社の株価は前週末比+2.0%となった。

20日、ディー・エヌ・エー(2432)は通信販売大手の千趣会(8165)と合弁で設立した携帯ショッピングサイト「モバコレ」の全株式を千趣会に譲渡すると発表した。本譲渡による連結業績予想に変更はないとされており、案件金額の規模は大きくないと想定されるものの、ソーシャルアプリ開発などへ経営資源を集中するという戦略上の意義は大きいと言えるだろう。

19日に今期業績予想に関して2回目となる上方修正したブロードメディア(4347)は、出来高を伴って大幅上昇し前週末比+11.3%となった。

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